こんにちは。PMP Masterです。
PMP試験対策ブログ更新していきます。
あけましておめでとうございます。
2020年も、PMP試験対策ブログを宜しくお願いいたします。
さて、昨年から引き続き、"品質マネジメント"に関して、取り上げております。
本ブログの読者の方からご質問を頂きました。その読者の方からのご質問は、内容を記事にしても良いとのことでしたので、皆さんにシェアできればと思います。ご愛読ありがとうございます。
昨年末にご質問いただきましたのが、「管理図」についてでした。
管理図は、PMP試験でも結構狙われる(多くて2問程度)ポイントだと思います。
今思えば、本ブログは品質マネジメント系の記事はあまり多くななかったと思います。
しばらく、品質マネジメントを強化していきたいと思います!
過去の品質マネジメントに関します記事はこちらです↓
QC7つ道具に関する資料を無料でダウンロードできますので、PMP試験対策の参考にしていただければと思います。
<品質マネジメント用語解説> QFDについて↓
<質問内容>
管理図に異常がみられるときは、どのタイミングで具体的な改善のアクションを起こせばよいのでしょうか?
というご質問を、本ブログの読者の方から先日頂きました。
う~ん・・・・PMP試験問題に出てきそうなシチュエーションですね↑
素晴らしいご質問かと思います。
管理図についておさらいしましょう。
管理図とは・・・
「プロジェクトのプロセスが安定してるかどうか」を見るための品質マネジメントツール
のことです。
そうです、管理図とは、プロセスに異常がないかどうか確認するためのツールなのです。
さっそく、管理図に異常がみられる状況で、どのタイミングで具体的なアクションをとるべきか、PMP試験問題(例題)を取り上げて考えていきましょう!
PMP試験問題(例題)
あなたの所属する品質管理部門ではPC製品ごとに製品の問題発生率をコンピューターで管理しています。2019年からのこの半年で、PC製品の出荷後に、製品の障害や問題に関する発生率が徐々に増加し、今月は管理限界の上限値に極めて状態になっている。
このような状況下、PM(プロジェクトマネジャー)であるあなたの取るべき具体的な解決アクションとして、最も適切なものは次のうちどれか。
1. 管理限界の上限値を超えていないので、超えるまでは特に何もしない
2. 上司に相談し、指示を仰ぐ
3. 製造プロセスの異常の可能性が考えられるので、プロセスを再確認する
4. 新しい管理限界を設定する
正解は・・・・
3番です。
↑分かりやすい問題を作成してみました。
<PMP試験練習問題の解説>
選択肢を一つ一つみてみましょう。
選択肢1ですが、まあこれはいけませんね。”問題が起こるまで何もしない!"という選択肢は正解にはなりえません。
PMBOKガイドの理念は、「問題が発生する前に、その可能性を摘んでおく」です。
選択肢2は、一見よさそうで現実的ですが、PMBOKガイドの求める理想のPM(プロジェクトマネジャー)は、自分で行動して問題解決ができるPMです。指示を仰ぐだけでは、不足なんです。
選択肢3、これは正解です。
管理図の管理限界上限に差し掛かっているということから、問題発生の予感が致します。
問題が起こる前に、プロセスを再確認することで、問題が発生する前に手を打つことができます。問題が発生していた場合にも、ダメージが少ない時点で手を打つことができますね。
とにかく、PMP試験合格に必要な考え方は・・・
問題発生を未然に防ぐ「PMBOKガイド理想のプロジェクトマネジャー」になること
ですね!
選択肢4は、時と場合によりますが、「プロジェクトのための限界基準の変更理由」と」「新しい基準の根拠」という2つの条件がそろわない限り正解な行動とは言えません。
よって、正解は3になります!
★PMP試験対策のポイント
PMP試験対策では、管理図がどうのような点が出題されるポイントになるのか?
- 管理図の状態から、プロジェクト状況を判断させる問題
- 管理図の状態から、次に何をすればよいのか?を問う問題
この2種類の問題が出題される可能性があると私は考えています。PMP MasterがPMP試験を受験した際は、どちらかのタイプが出題されていたような記憶があります。
<まとめ>
- 管理図はツールであり、「プロセスが安定しているか」、「予測内のパフォーマンスかどうか」を判断するために用います。
- 管理限界の上限と下限は、標準的な統計計算と原則を用いて決定され、プロジェクトマネジャーは管理限界外にパフォーマンスがとどまらないようにします。
<管理図について>
管理図は、プロセスの安定度やパフォーマンスが予測内に収まっているかを判断するために用いられる品質マネジメントのツールです。
下記図のように、上方管理限界と下方管理限界を設定し、測定値がその範囲に収まるように管理します。
管理限界は標準的な統計計算と原則にそって±3σ(シグマ:標準偏差)に設定されます。
±σ : 約68.3%
±2σ : 約95.4%
±3σ : 約99.7%
統計学上、管理限界である±3σを外れる確率は0.3%以下と極めて低い確率であるため、0.3%に入ったデーターは0.3%の確率で発生すると判断できます。
この値をどのようにとらえるかはプロジェクトを抱える各組織ごとに異なってきます。
一方で、データ点が管理限界を超えている場合は、プロセスに問題が発生しており、コントロールできなくなっている状態を示唆しています。
<PMP試験対策の豆知識>
- 仕様限界:上限下限は合意した要求事項に基づく。ペナルティあり。
- 管理限界:標準的な統計計算と原則に基づく。
仕様限界と管理限界は別物ですので、要注意です。
ちなみに、Seven rule(7ルール)はPMOBKガイド第6版からは、記載はなくなりました(2019年時点で問題文に記載がございました)
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PMP試験対策については、こちらの記事↓で説明させていたただ来ました。
ご参考にしていただければと思います。
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