PMP試験対策ブログ PMI倫理職務規定に関する問題 その2

こんにちは。PMP Masterです。

PMP試験対策ブログ更新していきます。

 

前回に続き、PMP試験対策ブログでは、”PMP試験におけるPMI職務規定に関するPMP試験問題”について触れたいと思います。

<これまでのPMP試験・PMI倫理職務規定の問題について>

PMP試験・PMI倫理職務規定の問題について(1)

➡️PMP試験 PMI倫理職務規定に関する問題傾向 - PMP試験対策ブログ

 

PMP試験・PMI倫理職務規定の問題について(2)

➡️PMP試験 PMI倫理職務規定に関する問題傾向 その2 - PMP試験対策ブログ

 

PMP試験PMI倫理職務規定

PMP試験PMI職務規定その2



PMI職務規定に関するPMP試験問題は、2種類のパターンが出題されてきております。

 

具体的には以下の2パターン。

  1. PMI職務規定についてダイレクトに質問するタイプの問題
  2. 49のプロセスのどこか(調達マネジメント、組織・チームに対しての行動等)のプロセスに関連するPMI職務規定をPMが順守しているかを問うタイプの問題


問題の例を取り上げ解説したいと思います。
(実際の試験問題ではないですが、感覚はつかめると思います)


問題です。

 

問題3)

あなたは、PMP Master社の経理システム刷新プロジェクトリーダーである。社内の直近のフェーズ・ゲートの審査も問題なく通過した。 

しかしながら、プロジェクト全体の不具合率が部門標準を大幅に下回る低い数値を示しており、基準低下を示す妥当性について、組織のPMOから指摘されている。

摘出した不具合には単体試験レベルで、摘出すべき項目が多数含まれていた。システムにおけるバグも、解消したとは言いきれないデーターを示している。

この状況で、プロジェクトマネジャーとしてあなたがとるべき態度として適切なものは、次のうちどれか。1つ選びなさい。



1. 上司に対して、結合試験結果の問題点について指摘し、試験仕様書や項目の見直しと必要な試験項目の追加を提案する

2. 上司は、強化試験項目を総合試験の中に多少追加することで品質は向上するとメンバーに説明しているので、今の時点では何もしない

3. 自分のチームの担当した箇所の品質については自信があるので、全体の品質については特に余計な口出しをしない


4. 短納期を優先するように顧客から無理な条件を飲まされたプロジェクトなので、万一稼働後の不具合が発覚したとしても、保守費の範囲内で都度対応すれば良い


正解は、1です。


<解説>
選択肢 1. 適切である。問題点を指摘し、必要な追加提案を行う。

2. 強化試験と結合試験結果の評価は関係が無い。強化試験と結合試験結果の評価は関係が無い。
 
3. 契約条件は成果物品質に影響しない。

4. 同僚の問題についても誤りがあれば自身の問題と同様に指摘する。 


PMI倫理・職務規定の5.2 誠実:理想基準では、「たとえ悪い知らせに対する反応が厳しいものである可能性があっても、勇気をもってそれを共有する」 ことを求めています。 

また、5.3 誠実:必須基準では、「誤解される内容や、誤った内容を伝えたり、真実の半分しか伝えなかったりすること、文脈を無視して情報を伝えること」 が無いように求めています。 

設問では、一見品質面で問題の無さそうな試験結果について、テストの不十分性や、試験仕様書の不備、テスト担当者のスキル不足などを疑わせる記述があります。あなたが取るべき態度は、誠実な実務者として求められていること、すなわち、正しい情報や分析結果を上司に伝え、それらの情報から導かれる追加試験や試験仕様書の見直しについて提案し、実施の判断を委ねることです。 

合格のポイントは・・
➡️自分の直接の上司に対しても、仮に誤りや誤解される内容があれば沈黙せず指摘する 

 


問題4)

企業PMAは、製薬企業向けの副作用管理システムの業務アプリケーション再構築プロジェクトを受注している。あなたは、3つあるサブシステムのうちの1つを担当するプロジェクト・リーダーである。 

結合試験の段階で、他のグループが担当する検索機能で、アクセスが集中すると大幅なパフォーマンス低下をもたらすリスクがあることに気づいた。 

機能そのものは実現されるが、このまま実装に移行すると年末の業務の繁忙期にクレーム化することは避けられない。ただし、設計をやり直した場合は、そのサブシステムを担当するグループでは大幅な手戻り工数が発生することがわかっている。あなたがとるべきアクションは次のうちどれか。



1. 要求事項そのものは実現されるため、特になにも報告せず後付けの対応策を社内で検討する

2. 全体を統括する組織長そのグループのリーダーに事実を正確に報告するが、コメントは控える

3. 他グループのリーダーに設計のやり直しを勧告するが、組織長や社内への報告は特に行わない

4. 機能面の要件定義フェーズは顧客側も検収が完了している為、追加工数分をオプションとして顧客に請求する





正解は、2となります。

<解説>

選択肢 1. リスクに気づきながら「無視する・なにもしない」のはPMI職務規定違反となります。

3. 利害の衝突は、全て適切なステークホルダーに開示することが求められます。

4. 顧客に対して性能向上のオプションとして追加工数を要求した場合は、設計フェーズにおける善管注意義務違反を指摘される恐れがある。 

 

設問では、「このまま実装に以降すると、セキュリティ面の脆弱さは避けられない」とあり、潜在的な「利害の衝突」に相当します。

PMP試験でも頻出の「利益の衝突」の対応のポイントは 

  1. 利害の衝突については、きちんとステークホルダーに開示すること
  2. 次のアクションの承認までは、ステークホルダーによる意思決定のプロセスへの影響を避けること(事実のみをつたえ、こちらからコメントをして誘導しない)


全体を統括する組織長もしくはそれに代わる立場の者に、事実を正確に報告し、コメントは控えるべきです。 

合格のポイントは・・・

  • 利害の衝突が判明した場合、影響を受けるステークホルダーに全てを開示する。 
  • 利害の衝突に関して、PMIの規定では自分自身だけでなく同僚に対しても同じ対応を要求している。


今後もPMP試験対策ブログ中で、PMP試験合格へ向けた有効な情報を記事にしていきます。

 

よろしくお願いいたします(^O^)

 

 

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